ノベル「ARIA -四季の風の贈り物-」

 ARIAの2冊目の小説。 今回は4人のTVシリーズの脚本家によるオムニバス形式で綴られるネオ・ヴェネツィアの四季の物語で原作には無いオリジナルストーリー。

 春。 一人の青年が灯里(あかり)を指名してARIAカンパニーに予約を入れる。 もうすぐ地球(マンホーム)へ旅立つ彼はARIAカンパニーにマンホームから火星(アクア)に来た元気な水先案内人(ウンディーネ)がいると聞いて話をしてみたかったのだと言う。 彼との話を通じて灯里はマンホームの事、そしてアクアでの様々な出来事を思い出すのであった。

 夏。 灯里、藍華(あいか)、アリシア、晃(あきら)、それに暁(あかつき)の5人はネオ・ヴェネツィア沖にあるリド島に来ていた。 第1回ネオ・ヴェネツィア映画祭で晃と藍華が所属する姫屋のCMが上映される事になり、またその二人がCMに出演している事もあってヴァカンスを兼ねてそれを見に来たのである。 仕事の為に遅れて来るアリスとアテナとは夕方に合流する事になっているが、その前に存分に夏のヴァカンスを楽しむ4人と、唯一の男手という事で使いっ走りでコキ使われブツブツと文句を言い続ける暁。 だがその暁が藍華が密かに思いを寄せるアルを呼んだ事を知り、藍華は一人ドキドキするのであった。

 秋。 アテナは憂鬱だった。 それは浮かれている時にドジを踏む彼女がこの1週間、1枚も皿を割らなかった事からも伺える。 その原因は両手袋(ペア)から片手袋(シングル)への昇格試験の試験官をする事になったからである。
 彼女達ウンディーネはその技量により”見習い”の両手袋(ペア)、”半人前”の片手袋(シングル)、そして”一人前”の手袋無し(プリマ)と分けられている。 ARIAカンパニーのアリシア・フローレンス、姫屋の晃・E・フェラーリと共に”水の3大妖精”とまで呼ばれ現役ウンディーネのトップ3の一角を成し、彼女の所属会社オレンジぷらねっとの稼ぎ頭でもあるアテナは、通常なら丸一日かかるペアの昇格試験の試験官を務める事は無い。 しかし例外的に彼女が試験官を務める時がある。 それはペアの最後の昇格試験。 常に会社に収入をもたらすプリマや指導員同乗での営業やトラゲット(渡し舟)等で多少なりとも収入をもたらすシングルと違い、ペアは会社に直接収入をもたらす事はない。 いわばペアは会社の先行投資であり、シングルに昇格する見込みの無い者をいつまでも会社に置いておく訳にはいかないのである。 その彼女達に引導を渡す役目を何故アテナがしなければならないのか。 アテナ自身も知らなかったその理由を彼女の上司が語り始める。 そしてその理由を聞いたアテナはその直後、一度に割った皿の数で圧倒的な新記録を作ってしまうのであった(^^; 

 冬。 ある日アリシアの元に一通の手紙が配達される。 それはマンホームへ行っていたかつてのアリシアのクラスメイト、アンからで近々カフェを開く為にネオ・ヴェネツィアへ戻るというものであった。 そしてそのカフェのオープンに向けてアリシアと灯里は仕事の合間を縫い、嬉々としてアンの手伝いを始めるのであったが・・・・・・

 てな感じの話なんですが、今までARIAというとコミックスやTVアニメーション等、音楽を除けばビジュアルから入る事が多かっただけに文字ベースのネオ・ヴェネツィアの物語というのはちょっと新鮮(実は1作目はまだ読んで無いんです(^^;)。 今回は所謂泣ける話ではなく、灯里たちウンディーネの日常をTVシリーズの脚本家が交代で書き綴ったという所でしょうか。 
 でも最初は文字ベースという事もあり少し違和感があったんですよ。 原作やアニメでは必ず入る灯里のメールが無い為、第3者の視点から見た感じがするというのもあるんでしょうかねぇ? もっともそれも読み進めているうちに気にはならなくなってきたんですが。

 とりあえず読んでみてどうこうという作品では無いのでARIAのファンでも無い限りは特にお薦めはしません(^^; 逆に言うと原作にある神レベルの描写というのが無いんで、最初に読むならこれらの小説より原作コミックスの方をお薦めします。


小説ARIA2 ~四季の風の贈り物~ (MAG-Garden NOVELS)【AA】

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